【タイ】寝台列車9号で行くチェンマイの旅

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寝台列車9号

私が人生で初めて寝台列車に乗ったのは2,3年前のサムイ島へ行く時に乗ったバンコクからチュンポーン行きの古めの寝台列車。訳も分からず、寝台列車って要所要所に売り子さんが乗ってきて降りていき、わりかし線路を走ってる感が感じてあんまり眠れない(日本の普通の電車って横座りなのに良く寝れちゃうので笑)こんな感じなのね〜とあっという間に風化した記憶。今回はマミーを初のチェンマイに連れて行くのに、念願だったらしい寝台列車で行くことにしました。

バンコクからチェンマイへの寝台列車はいくつか種類があって、9号列車が一応最新で新しい車両となっています。

90日前から発売されるチケットは瞬殺で埋まってしまうという驚異の人気さということで、心して予約合戦にも挑んでみました。

予約の仕方

90日前から発売されるこの寝台列車9号車(←正式な呼び方は不明)の乗車券。タイ国鉄の公式サイトから90日前になると予約できるようになります。その前にタイ国鉄のメンバーになっておく必要があり、パスポートなどを含む情報等をあらかじめ登録しておきます。タイ語表示の方も英語に切り替えれるのでご安心を。

90日前にも関わらず、チケットは一瞬でソールドアウトすると聞いていたので、気合いを込めてチケットを取る必要があります。ちなみに90日前の朝8:00から発売スタートだったのですが、一度目は決算でクレカが弾かれ、二度目のトライをしようとしたら、先ほどの席が埋まってしまっていたので、慌てて車両を変えて滑り込みセーフでした。

しかし、そんなハードル高い予約なんて無理!という方には、手数料を少し払えば簡単に抑えれるサイト12go!(ワンツーゴー)などを使うのもオススメです。これなら90日前に取らなきゃいけないなんてルールはなく、割と直近でも席が空いていたりします。

グルンテープアピワット中央駅

出来た当初はバンスー中央駅として開業したはずだったのですが、名前が変わってやっと体感的にしっくりくるようになってきたグルンテープアピワット中央駅SRTレッドラインがドンムアン空港から繋がっていて、アクセスもかなり良くなってきています。バンコク市内からタクシーで向かう方はおおよそ30分ほどのイメージです。

駅構内も凄く綺麗でピカピカな印象。

ここでも当日を含め事前払いのチケットを購入することが出来るようで、常に一定の人がいます。

フードコートスペースもあって、一通りのタイご飯メニューや飲み物が揃っています。

コンビニはなく、売店がいくつかあるのでそのあたりで寝台列車内で食べるおやつなどを買っておくのがベター。お水も1人1本300ml程度のものが付いてくるけど、足りない方は買っておいてください。ちなみにアルコールの持ち込みは禁止です。(列車内で飲まなければOK)

お手洗いも本当に綺麗なので、安心して使うことができるのも嬉しいポイントです。しっかりペーパーも備わっています。

プラットフォームエリアへ行くには、更に1つ奥への扉を進んだ先にあり、なんとなくゾーンに分かれております。

日本の新幹線みたいに上にプラットフォームがあって地上階は待ち合いのようになっています。

ここでも売店やダンキンドーナッツなどお店がいくつもあるので、ここで時間を潰すのもありです。

ここまではコンビニと同じ料金でした。

9号列車のバンコク→チェンマイ行きは18:40に出発するのですが、30分前くらいからゲートが開きます。開くと同時に長蛇の列になりますが、予め席は決まっているので焦る必要はないです。

旧寝台列車ではパスポート等厳重チェックがあった記憶ですが、今では発券されたチケットを見せるだけでOKと簡易的になっております。誤って名前を入力したり、譲渡されたものでも問題はなさそうです。

係の人が主導でチェックしてくれて、スキャンする必要もなかったです。

プラットフォームは日本の新幹線ばりに綺麗で整っています。

車両もバンコク国内を走る4両の電車とは異なり、車両もいっぱい!

何か分からないことがあれば、スマイル全開の車掌さんに尋ねることも可能。

レストランとなっている食堂車両と個室になっている1等車は前の方にあり、

2階建て作りの2等車が大半を占めます。

2等車

沢山の席がある中、自分の席に向かいます。

ベッドになる前の座席はこんな感じ。

箱っぽくなっていて、割と広め。テーブルや飲み物スタンドもあります。

お水は寝台列車のオリジナルパッケージ

座ってみると意外と幅があることも分かるかも。女子なら2人で横に座れるレベル。

向かい合わせで座っても余裕の広さ。このペアの組み合わせはベッドの上下の番号で決まっていますが、前後の座り席は決まっていないので進行方向向きは早い者勝ち。

各座席には300mlくらいの小さなペットボトルのお水は、寝台列車のロゴ入りなのでレア感があるので、ファンにはたまらないのではないでしょうか^^

直近で2回乗った私がお勧めするのは、進行方向(チェンマイに)向かって左側の座席。景色を楽しむのには左側のが色々と楽しめます。

食堂車両

食堂車両は先頭車両の方にあり、一車両を丸々テーブル型のお席にしています。

Recommendと書かれたものが通常メニューのようで、Breakfastと書かれたメニューは朝方用らしく提供時間が遅いそう。

お菓子やジュースも置いていますが、全体的に良心的な価格ですがラインナップは少なめ。

グルンテープアピワット中央駅でしっかりとご飯を食べてきてしまったので、完食できずでしたが、、オレンジジュースがめちゃくちゃ美味しくてびっくり!

タイで飲むオレンジジュースには味の違いがあり、果肉入りとか結構味が異なるのですが、ここのは人生TOP3に入る美味さでした!

肝心のお弁当は美味しくないと噂に聞いていたものの、全然食べれるレベル。全く辛味のないゲーンチュートタオフーという日本人も好むスープは、味が濃いものの美味しかったです。でもこれに190バーツはなぁといった価格なので、電車に乗る前に済ます または 好きなものを持ち込んでください。

遅い時間は分からないものの早い時間は常に満席で、皆、団欒とした時間を過ごしていました。

ベッドにさま変わり

そうこうしていると、アユタヤ駅に到着。

ちょうど出発して1時間ほど経ちました。

ここでは人の乗り降りがあるため、少しの間停車をします。こういう停車する駅がいくつかあって、いずれチェンマイへと着きます。

ちなみに旧新台列車名物の駅間で乗り降りする売り子さんはおらず、車両内に常駐する売り子さんが頻繁に通るのみで、地方限定のおやつとかは出会えませんでした。過去の記憶ではそれが楽しかったのに残念。

ご飯も食べ終えたので座席に戻ると、丁度ベッドに変身させていたタイミング。声を掛けなければ座席のまま、再び回ってくるのを待つのですが、いつ戻ってくるかわからないので、早々とベッドに変えてもらうことに。

手際良くちゃちゃっとシーツや枕を完成させ、あっという間にベッドへと変身。

2階はこんな感じで窓こそはないものの、思っていたより広めです。

各部屋にはコンセントと手元が明るくなるライトが付いていて、とてもありがたいサービス。

ちなみに荷物は座席下にも入れれるのですが、上の段の人は天井に入れれるスペースもあり、ここを利用している方も多く見受けれました。なるほどねぇ〜

カーテンを閉めれば完全なるプライベート空間。

165cmの私が寝ても全く窮屈で無いサイズ。早い時間にベッドに変えてもらったので、寝る寸前まで下の段のベッドで友達や家族とおしゃべりするのも可能です。余裕で2人向き合って座れます。枕を背もたれに使えばさらに快適!

23時くらいを最後に停車駅は無くなり、そのまま電波の無い山奥へと進んでいきました。

その間、トンネルを通ったりなどしていたようですが全く気づかないほど。ちなみに廊下側の通路は消灯しないため、アイマスクは必須。私はイヤホンをしたまま寝れますが、敏感な方は耳栓を持参してください。

明け方

6時にはベッドが畳まれるため、アナウンスが流れます。

5:30頃からコーヒーの売り子さんが通路を通る気配で起床。ベッドが変えられる前にすかさずパックや着替えなど、いつオープンしても大丈夫なように下準備をしておきました。

洗面台は綺麗で水も十分に出ますが、口を濯ぐのにペットボトル等を持参するのをおすすめします。

お手洗いも旧車両とは異なり、水洗式となっていてペーパーもしっかり備わっており何かと安心。

6:00頃、早速北の方の駅であるランプーン駅に辿り着いたような気がします。(寝ぼけててうる覚え)

この後すぐに席の形に戻してもらい、

しばらく明るくなる景色と共に山道を楽しみます。

だんだん明るくなってきましたが、雨模様なのが残念。

バイクよりちょっと早い速度の時もありました。

チェンマイ着

7:00過ぎ、やっとチェンマイへ到着!

こちらが終点となっています。

ローカルさが可愛い雰囲気で、チェンマイっぽさも感じることができます。

チェンマイからバンコクへ戻る寝台列車も出ており、ここから乗車することが可能。

チェンマイ発1本目は17:00となっており、店じまいが早いチェンマイではこの時間が丁度良いかもしれません。

チケットはこちらから購入することが可能。

振り返ればチェンマイナイトサファリのチケットを買うことも出来るようです。

寝台列車が着く時間はラッシュのようで迎えの車だったり、ツアーの車だったり送迎車で賑わっています。

今回は予約していたツアー車に乗りましたが、チェンマイ街歩きやホテルに行く程度であれば、写真な赤い荷台付きの車”ソンテウ”に乗って街に出るのもありです。チェンマイでは基本、客引きのおじちゃんたちに交渉して連れてってもらうのが通常スタイルです。これはバンコクでは走っていない車なので、チェンマイで是非乗ってみてください。

持って行った方がいいもの

私的にこれは良かったなと思ったものです。ご参考までに。

列車内の通路は防犯防止の為か、常に明るく消灯はしません。

なので、アイマスクがあったら無敵。少なからず音も気になる方はイヤホンや耳栓があるに越したことはないです。

1ヶ月以内に2回連続で乗ってみて、電波が繋がらないエリアがあったので、Netflixをダウンロードしていったりするのも理想。

寒くはないけどモコモコ靴下とかがあった方がより快適に過ごせるので、そのあたりも揃えていくとかなり快適です。お風呂もないので気になる方は汗拭きシートもご持参を。

お水や簡単なスナック、ノンアルコールビールは買えますが、これらも好きなものを持ち込んだ方が充実。社内では飲酒禁止なのでお気をつけください。

まとめ

人生で2度目の寝台列車。マミーに便乗して新しい寝台列車に乗ってみましたが、実に快適!朝からフードツアーも出来たし、飛行機だと朝7時に着く為にはバンコクの家やホテルを4,5時に出て飛行機に乗らなければならないので結果あまり寝ることができないのですが、寝台列車は意外と快適に寝ることができました。一緒に乗った誰もが寝れた!と歓喜するほど。到着してからも丸一日しっかりと遊ぶことができました。

家族やお友達と行くならお互いに下の階がベストですが、他人と上下するのが不安な方は上下で取るのもありかと思います。想像以上に快適な寝台列車でいくチェンマイもぜひ体験してみてください。

寝台列車は出発するグルンテープ・アピワット中央駅はこちら

営業時間24時間
TEL1690(フリーダイヤル)
住所Central Embassy, 88 Witthayu Rd, Lumphini, Pathum Wan, Bangkok 10330
行き方SRTレッドライン・グルンテープ・アピアピワット駅
SNSHP 
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