R-HAANとは
遡ること5,6年前、私がタイに住むようになって割と直ぐに一度だけ訪れたことのあるミシュランスター獲得の思い出のタイ料理レストラン。2018年にオープンし、翌年には1つ星を獲得。2020年からは2つ星を取り、2024年現在に至るまで4年連続で2つ星を獲得しているという偉業を成し遂げているレストランです。
立地も食の宝庫であるトンローの一等地、旅行者の方にも足を運びやすいエリアです。
店内
一軒家作りの立派なレストラン。
敷地内には駐車場も構えており、広々としているし、バレーパーキングも完備。懐かしい思いを胸に、入り口へと進むと、あの時よりも遥かに数々の賞や盾が目に入ってきます。
2019年からのミシュランの盾も順番に飾られております。
圧巻の光景です。
さらに奥へ進むとこちらのオーナーであるシンハーファミリーTod Piti Bhirombhakdi氏の銅像と、
「私たちはタイ人です、野菜の盛り合わせとチリディップ(ナムチム)はディナーコースの不可欠」というスローガンと共に飾られております。
ちなみに、こちらにいらっしゃるシェフも共同オーナーでとても有名なチュンポン・チェーンプライ氏。アイアンシェフとしてタイ国内で非常に有名なシェフです。
店内ではタバコは吸えないのですが外のガーデンスペースでは喫煙もできるそう。
店内は高級感とモダンさが相まじり、とても落ち着いていてさすがミシュラン店と言わんばかりのようなラグジュアリーさです。
他のレストランと違う感動ポイントが、席に案内される前にひとつ前のウェイティングシートで、おしぼりを受け取り、一息ついたところで座席に案内してもらえます。
ウェイティングルームからもいたるところに創業オーナーさんの会社であるシンハーのシンボルも目に入ります。
メニュー
現在メニューは1コースのみ、ディナータイムの5,212++バーツです。
ドリンクメニューが凄く豊富で、
ワインペアリング / カクテルペアリング / モクテルペアリング / フリーフロービール / フリーフローフレッシュジュース / フリーフロータイハーフジュース&ソフトドリンク
これだけでも十分すぎるなか、グラスで1杯ずつオーダーすることも可能です。ありがたい。
以前もそうだったけど、お店は満席で活気があり流石の印象。お席は前もってこの丸いソファーテーブルを予約しておくのがおすすめ!前回は右側、今回は左側と両側制覇。
ここのお席の何が良いって形状がプライバシーを守りつつ、店内を一望できるデザイン。
そして光のあたり具合も最高で、お料理が美しく見える設計となっています。とはいえ普通のテーブル席に座ったことないから比べられないのですが。
5種のアミューズ
まずは立派な箱が運ばれてきて、蓋を開けたら5つのアミューズが入っていました。
テーマはタイ全国のメニュー!
パウダーでベースに書かれたタイ地図も食べることが可能で、エビやら色々な香辛料が使われており、パンチがあり美味しい。
上からNorthern
こう見えて口当たりかなり軽めのカオソーイ味のクラッカーは、甘味もあり、まるで雷おこしな感じでどこか懐かしい。
Center
タイのガピというエビを発酵させた香ばしい香りのするお味噌と、脂のりのりの鯖との相性◎
Northeast
タイ風に仕上げられた面白い鯖ロールも日本味もありつつ、タイテイストで食べやすい美味しさ
East
タイ産チーズを使用したコロッケはクリーミーで、これまたガピ入りのタイテイスト
Southern
オーガニック牛を使用したマサラスパイスは、火鍋っぽさもあるパンチある辛さで鼻に抜ける香りも良く、私は大好き!
ここまでがアミューズですが、すでに盛りだくさんな情報量!ここからコースが始まるので、ペアリングもスタート。
コース
Course1
若めココナッツのキャビアのせ、トムカー仕立て
希少なココナッツの若芽部分の歯応えはシャキシャキと気持ちよく、タイ美人なシェフ直々に目の前でふんだんにのせてくれるキャビアがなんとも贅沢な一皿。
クリーミーなトムカーですが、どこかスパイシーでタイらしさ溢れる美味さ。
1つ目のペアリングで乾杯。
スパイシーな口辺りさっぱりとするドライな白ワイン
モクテルペアリングではパッションフルーツベースにシナモンとバジルが効いた梅っぽい味デジタル。
Course2
ドライアイス演出が華やかな、トマトの果肉にアボカドムースが添えてある、フレンチみたいな見た目の一品、
驚くほどトマトの旨みが凝縮されており、食べるソースといった感じ。酸味たっぷりのトマトに、すっきりとしたアボカドムースが優しさを添えてくれます。ローカルハーブは多分パクチーで、これまたタイらしさあふれる一品。パクチー苦手なのですが、これは美味しく感じるアクセントになっており、辛味もあってまるでタバスコっぽさを感じられる好きな一品。
The白ワインといった感じのとろみ感のあるしっかりとしたテイスト。お料理とワインとの相性が抜群に良かったです。
Course3
ワインは先程と同じ、白ワイン。モクテルペアリングは
ローゼルジュースとウーロン茶をベースにしたさっぱりとしたスイカジュースのようなお味。
フワフワホワホワのチキンと筍の風味、どこかスパイシーさがアクセントになり、優しい中に刺激のある一品。たてかかっていた筍は甘くパリパリとアレンジされていて珍しいテイスト。
Course4
甘く、フルーティーで蜂蜜の香りのデザートワインのような重さがあり、辛いお料理との相性◎。
チキンエキスたっぷりの香り豊かなスープを目の前で注いでくれます。辛味エキスがあり、勢いよく啜ると暑さと相まりむせそうになる辛さ。イカみたいな歯応えのある、不思議な卵のソーセージ。卵豆腐をソーセージの膜で包んだ感じの具は優しく、トムヤムスープの胡椒味やハーブによく馴染み、ホットでスパイシーな一品。これはワインとの相性が抜群に好きな組み合わせでした。
ソルベ
ここでザボンのシャーベットでお口直し。直前に辛いスープを飲んだので、シャーベットが沁みます。お口直しに抜群の味で、めちゃめちゃ濃厚なオレンジとパイナップルがジューシーで美味しすぎる味!
メイン
メインで使われるお皿はタイの伝統工芸であるベンジャロン焼き。
このお皿はタイ王室御用達として作り始められた特別なお皿のため、メイン料理がより一層特別なメニューという証です。
メインに合わせた赤ワインですが、
初めの一口は軽く渋さも感じたものの、時間が経つとまろやかな味に変化。
モクテルペアリングはオレンジジュースベースに蜂蜜が香り、角切りマンゴーの果肉入りのリフレッシュドリンク。
このメインのお野菜たちが驚くほど水々しく、入り口のキャッチフレーズを思い出しました。
パネーンは辛めのカレーにほろほろなお肉が沢山。タイカレーの特徴って、一口目は甘いかと思いきや、すぐさま辛味が追いかけてきて、めちゃくちゃスパイシーになるものが多いのですが、このパネーンもまさにそんな感じ。辛さが苦手な方は注意レベル。
はじめて食べた白ウコンの牛肉、タイハーブ添えも、これまためちゃくちゃ辛い。
小さなポットに盛られて出て来たガーリック香る美味しすぎるご飯との相性が凄くよく、是非とも一緒に食べてほしい組み合わせ。
海老も凄く新鮮で弾力あり、ぷりぷり。2種あるソースのシーフードソースは海鮮系には定番ですが、もう一つの甘めのガーリックきいたソースも美味しかったです。
デザート
モクテルペアリングは見た目もパンチが凄い、生パイナップルジュースで、生姜の風味が強く、一口でさきほどのスパイシーさからの気分の切り替えが完了。
ワインペアリングはデザートワイン
1人ひとつ選べるデザートはどこのお席もシェアしている所が多く、私たちももちろんシェア。
R-HAANのシグニチャーメニューである
美しく、間違いない美味しさ。
もう一つは温かいブアローイに卵の黄身が塩漬けされたカイケム入り。
ブアローイ好きな私には、朗報だったブアローイちゃん。
甘味としょっぱさが感じられる温かいココナッツミルクに、もちもちのブアローイがたまりません!
デザートのセットには温かいドリンクも選べ、コーヒー類か紅茶から1つ。夜だったこともあり、ノンカフェインのカモミールを頼みましたが、ほっこり身体に沁みわたります。
さらにプチフールの4段で締めくくりますが、
上から
本格的なフィナンシェ
メレンゲは口に入れた瞬間溶けてしまった幻。
ライチチョコの果汁すごく、幸せな味。
タイコーヒーを使用したチョコレートは、ウイスキーの香りよりもコーヒーの香りが強くめちゃくちゃ美味しい!チョコレートの味が繊細で濃厚。これは是非とも売り出してほしい。
まとめ
ついに5年ぶりに再訪できた思い出のお店R-HAAN。今ではミシュラン常連どころか、2つ星常連という偉業を成し遂げ続ける名店。いつ訪れても活気があり、世界中からのお客様を虜にし続けています。タイを代表するタイ料理のレジェンド。タイ伝統料理の味を忠実に、現代に落とし込むテクニックは、唯一無二の素晴らしさ。スタッフさんの対応もパーフェクトすぎて、大感動の数々でした!また5年後笑、食べに行きたいと思います。
R-HAANの詳細
営業時間 | 18:00-23:00 |
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TEL | 0951415524 |
住所 | 131 soi Thonglor 9 Khlong Tan Nuea, Watthana, Bangkok 10110 |
行き方 | BTSトンロー駅から徒歩14分 |
SNS | HP / Instagram / FB |
地図 | Google Mapで開く |
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