アイアンシェフとは
日本にも沢山のグルメ番組がありますが、タイにも同様にグルメ番組があります。テレビ番組の「IRON CHEF (アイアンシェフタイランド:タイ版料理の鉄人) 」、ここに出ると一躍有名になることが出来るとして、タイにいる料理人はここを目標にしている人もいるほど知名度のある番組です。今回ご紹介するTAAHRAのトップシェフはこのアイアンシェフのアシスタントとして活躍していたという実力やテレビ慣れしているオーラ満載の若きホープ Knockさんです。
ジャルンクルン通りにある漆黒のお店
旅行者でここら辺の地域に来る方はほんの一握りではないか?というくらい、ディープな街ジャルンクルン通り。ここら辺はバンコクの象徴チャオプラヤー川にも程近くの場所ではあるものの、何がある?と言われると一際目立ってあるようなものは無く、エリア全体がディープで濃いめのタイがぎゅっと詰まったような雰囲気。そこが良いと在住者やタイ好きには探検しがいのある人気のエリアでもあります。ただ、旅行者には行くハードルがちょっと高いかも。なんせ交通の手段がタクシーor船しかないからです。
今回のTAAHRAもまたなんでこんな場所に?と思うようなディープな路地にオープン。お店がオープンするのは丁度日没で綺麗な夕陽が見えた18:00頃。宝石やシルバーアクセサリー屋さんが連なる通りに細い路地が現れます。
ここの細い路地に入ろうと進むとお店専属の駐車場の案内人さんが走ってやってきてくれます。
駐車場はTAAHRA専用の誘導スタッフさんがいて、まさかの無料駐車場が完備!車ユーザーの私たちには朗報です。
漆黒モードなデザイン
まだオープンしてオープンして2ヶ月ばかりの真新しいお店。
黒一色でまとめられたデザインはスタイリッシュでカッコ良いの一言。
2階に進むとバーカウンターというかお酒が置いてあるコーナーがあり、向かいにテーブル席があります。もちろん主色は漆黒。
全部で6卓あったテーブルですが、きっとプライベートでくっつけて使用することが出来そうなデザインと配置でした。
私達は今回1階のカウンターにてお食事を頂きます。カウンターは10席とそこまで広くはないですが、隣を気にしないくらいの距離感はありました。
メニュー
フードメニューはあらかじめ決まった1種のコース。3,800++のみ
メインがorとなっているので選べるのかと思いきや、基本的には牛肉となっているようで食べれない方(宗教的な理由など)には豚肉でも用意がある模様。
ドリンクメニューはワインリストが充実しており
私はグラスの赤ワインを選びましたが、運転手の彼はノンアルコール。ノンアルコールはお水(still water / sparkling water)とコーラのみでしたので、本当にお食事とお酒を楽しむ為のレストランといった印象。
タイフレンチの豪華13コース
さてさて、今回のコースですが90%フランス料理、残りの10%はタイ料理を感じれるような作りになっているとのこと。なぜならシェフKnockさんが右腕として務めていたミシュランスターのシェフはフレンチメゾット。そのためフレンチを得意とするのですが、今回お店をオープンするにあたり、タイにある素晴らしい食材やスパイスも活かして使っていきたいという思いから、試行を重ね新たなタイフレンチが生まれたそう。
タイ全国、各地方出身のシェフやスタッフ総勢20人と意見を出し合い、メニューを作り上げているのだとか。
こじんまりとしたオープンキッチンにはガスコンロがなく、全てを炭火で作り上げ仕上げたり、
フランスから取り寄せた熟成機で提供されるお肉やお魚などもエイジングしているという拘りっぷり。
カウンター席なので目の前で仕上げてくれる提供スタイルですが、工程を見ていると各食材は下処理や調理が済んでおり、目の前では盛り付けを完成させてくれるといった流れ。
まず1つめに出てきたのは、息を飲むほど美しいアペタイザー。
濃厚なレバーペーストにピリッと辛いアクセントがあり、一口で味わう中にも4種の違う歯応えを感じるテクスチャーが味わえる面白さ。綺麗なエディブルフラワーはチェンマイ産だそうですが、そういえば今まで食べてきたエディブルフラワーでチェンマイ産以外はであったことがないくらい、チェンマイのエディブルフラワーは有名のようです。
お次はイサーンから来た牛肉ちゃん。
口に入れたらこれはどこか懐かしい!?というお味でよーく考えて思い出したところ、小さい頃食べたことのあるあの4枚入りの駄菓子のポテトフライだ!となったのですが、もちろん美味しさは雲泥の差でこちらが圧勝。とこれもまた少しスパイシーさが追いかけてきます。
3つ目は最後のアペタイザー
見たことないくらい可愛いミニミニサイズの蓮が添えてある、占いおみくじのようなフォルムのこちらはナスのジャムにさわやかが加わった爽快なライスクラッカー包み。パクッと噛むと爆発する感じが楽しいです。
ここからはメインへと移っていきます。まずはフランス産の大きなオイスターを使用したココナッツミルクシーフードソース
グアバ、グリーンチリなどとココナッツミルクが合わさることにより、不思議と濃厚なグリーンカレーを彷彿させるような旨さ!
お次はスペイン産のたこ。
5時間煮込んだという大きな大きなタコはとても柔らかいお肉のよう。シーフードエキスがふんだんに入ったパッチャー(ผัดฉ่า)というタイ料理だそう。生姜、パクチー、生胡椒、チリなどのアクセントがとても効いているスパイシーな一品。贅沢なシーフードソースがどこか懐かしい和食のような雰囲気も感じたような。
お次は斬新のスープカレー!
シーズン毎に変わるタイ風キノコカレーのスープだそうで、今回はしいたけやなめこ入り。とろみを感じるようなくらい濃厚なキノコとシーフードエキスがたっぷりと入るカレースープは不思議と中華のような美味しさも彷彿。
来ましたー!メイン1のフランスよりお越しの鳩ちゃん。
ゲーンガピというタイの干しエビを発酵させたペーストを使用した甘ーいお味噌のようなソースと5日間のドライエイジング後の鳩ちゃんはとても弾力があって赤身感の強いプリップリの歯応え。このドライエイジングをするのに使用したエイジング機器もフランス産のものだそうです。
お次は珍しい鳩の脚を丸っと使用した一品。
真っ黒なガーリックソースが一面に塗られ、謎感が増しますが、これはソムタムだそうです。え?タイ料理のソムタムの見た目と全然違くない?と思った方、ぜひとも食してみてほしいです。しっかりと弾力のある鳩ちゃんの脚も美味でしたよ〜
お次はお魚!
これもタイ料理の1つでカオヤムというライスサラダ添え。カシューナッツリーフ入りのナンプラーソースの上にチャコールで皮がパリっと仕上げられた5日間熟成されたハタ。緑の可愛いソースは青唐辛子入りのナスベースのお味噌のようなもので全てを合わせて食べると不思議とタイ料理が完成!お米も硬めのテクスチャーで歯ごたえ抜群。
次は大メインの前のメイン!
メイン何個あるの?って感じですが、かなり食べ応えのあるコースになってます。今回はフランス産のアヒルさん。パイナップルとライチが香るカレーソースと濃厚なココナッツミルクのようなソースをお好きに混ぜて食べるスタイルで提供されるのですが、このソースがとっても美味!シェフが得意とするフランス料理の調理過程を存分に活かしたお料理。このお料理のソースがとっても好きでした♡
いよいよ、ラストメインのタイ産テンダーロインステーキ!
赤ワインベースのソースは濃くぶかさだけではなく、少しピリッとした味わい。手作りのタバスコは酸味のあるスパイシーさで、添えてある緑ののラビオリの外側はチャイニーズケール。一口噛むとここでガオラオを一気に感じる面白さ!角度の違いの面白さに楽しませて頂きました。
お腹もかなりいっぱいになったところで、ようやくデザートタイム。
1品目はバジルシャーベットとパイナップルのコンポート添え。バジルが強すぎず爽やかで美味♡お気に入りとなりました。
ラストはヤワラートにある名店をインスパイアしたデザート。
ヤギみたいな香りが香る強めのノムイェン(ピンクミルク)アイスはかなり甘め。チャコールで焼かれたパンは外側サクサク、中はふわふわ♡ドライベリーとクリームがふんだんにのった美しい見た目のスイーツと仕上がっていました。総評して美しくもあり、素晴らしいです。
ひとこと
止まる事なくスムーズに出てきてもたっぷり2時間使うコースですが、目の前でテンポよく仕上げてくれるので体感はあっという間!それに、こういう拘りのあるワンメニュースタイルのお店には珍しく、入店時間を各々で選んでいいところも非常にポイント高いと思いました^^スイーツ以外のお料理には全て何かに唐辛子を使うというシェフのこだわりと入りや、90パーセントは得意のフレンチ仕立て、残りの10パーセントをスタッフさん全員と話し合って創作されたタイ全土のお料理のコンビネーションは流石の一言でした。自信に満ちた若きシェフの活躍でお店に活気を感じられたのも素敵なポイントでした。こちらのお店もいつかミシュラン取りそうな予感・・・!チャコールを使用した店内ですが、全く匂いが充満していないので、デート使いにも穴場そう♡
系統が似ているミシュラン店の記事もご参考にしてみてください^^
SAAWAAN (ミシュラン1つ星)
Savesberg (ミシュラン1つ星)
Resonance (ミシュランガイド掲載)
TAAHRAの詳細
営業時間 | 17:30-22:00 月曜定休 |
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TEL | +66863337979 |
住所 | 577 Phran Nok Phutthamonthon Sai 4 Rd, Bang Phrom, Taling Chan, Bangkok 10170 |
行き方 | バンコク中心地(サイアム)から車で約16分 |
言語 | タイ語 / 英語 |
SNS | Instagram / FB |
LINE | @taahrabkk |
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