アランデュカス氏とは
ミシュランを語る上で、欠かすことの出来ない人物であろうスターシェフ「アランデュカス」。フランス出身で、フレンチからチョコレートブランドまで幅広く世界を股にかけて活躍する一方、世界最年少でミシュラン3つ星を獲得したという素晴らしい歴史を持つシェフです。
タイ・バンコクの店舗がオープンした当初も、時折姿を見せていたアランデュカス氏。一度だけ、アイコンサイアムでお見かけしたことがあり、幻かと思ったほどです。
圧巻の存在感を放つレストラン
タイはバンコクにある高級デパートのアイコンサイアムの中に店舗を構えたアランデュカス。各店名はその各地オリジナルで付けられており、バンコクにオープンしたのはBlue by Alain Ducasse (ブルー・バイ・アランデュカス)。アランデュカスと呼ぶより、ブルーと呼ぶ方のが多い印象です。店舗は1階のハイブランドエリアにあり、完全に閉鎖的な空間で、中が見えないタイプ。
入り口には小さなメニューが飾られており、ディナータイムに行ったからディナーのみのご案内となっていました。
お昼に行けばランチのご案内があるのかな。
入り口すぐの受付で、名前をつげ(予約推奨)、中へとエスコートしてくれます。
入り口手前の今までの功績である「ミシュランの盾」などが飾られています。
2019年にオープンし、そこから絶え間なくミシュランスターを取り続けている名店です。待ち合いっぽいロビーエリアを抜けると
ガラス張りの景観が一目に入ってきます。
目の前にはタイで欠かすことの出来ないチャオプラヤー川を一望できる全面ガラス張りからの眺めと、
高級ホテルが連なります。
店内は豪華絢爛、圧巻のデザイン。
これらのデザインはパトリック ジュアン氏とサンジット・マンク氏による「ジュアン マンク」のコンビネーションでアランデュカスに欠かせない有名デザイナーだそうです。
シェルが開いたような美しいデザインが天井のあしらわれており、ディナータイムは夕陽も差し込み、優雅で妖艶です。カトラリーもシンプルながら、存在感のある品のよい可愛らしさ。
ディナーコース
聞いたところによると、ディナーだけでなくランチはもちろん、アフタヌーンティーも構えているという徹底っぷり。それはそうですよねと納得するのが、このお店を仕切るアランデュカス氏はチョコレートブランドを持つ一面も兼ね備えているため、アフタヌーンティーがあることも全く不思議でないどころか、気になって仕方なくなりました。
今回はディナータイムで訪れましたが、コースメニューは3つ、
- 4 コース 3,900 バーツ
- 6 コース 5,500 バーツ
- 8 コース 7,500 バーツ
また選べるタイプの2メニュー
- スターター + メイン + デザート 4,900 バーツ
- 2 スターター + メイン + デザート 5,900 バーツ
こちらは少食の方などに好まれるのかなと思います。
今回は6コースのディナーとワインペアリングを楽しみました。
ワインペアリングも2種あります。
- 5グラス 3,250 バーツ
- 7グラス 4,250 バーツ
6コース
まずは席に座るや否や、スターターとなるアミューズが運ばれてきます。
美しく鮮やかなベリー色をしたブリウォッシュ。
中にはフォアグラも入った濃厚さと、ベリーのフルーティーな爽やかさも相まってとても贅沢で口当たりの柔らかいブリウォッシュです。
続いて3種のアミューズ
奥から生ハムメロン、カプレーゼっぽい見た目のサラダon鯖、スイートポテトクリームのブラックトリュフがけがきました。全て一口で食べてくださいとのことでしたが、生ハムメロンは説明不要の美味しさですが、生ハムが異様に美味しく、絶妙な塩味加減。スイートポテトクリームも見た目以上の甘みがあり、ブラックトリュフが素晴らしいアクセントになり芳醇な美味しさ。
お口直しのベリーとバジルソースのソフトクリーム
バジルがこんなにも香るのにスイーツであることが不思議な一品です。ミシュランっぽい奇抜な美味しさ!
ここでようやくペアリングがスタート。まずはシャンパンから
乾杯。
付け合わせで頂くパンも、見るからに美味しそうなビジュアル。
バケツほどある大きな自家製バターは、食べ放題かと言わんばかりのボリュームで提供してくれます。
まだ(パンで)お腹いっぱいにしないでくださいね!とスタッフの方に笑顔で言われましたが、それも納得の美味しさ。
きっと過去にもパンでお腹いっぱいにしちゃう人が沢山いたんでしょうね。これだけでお腹いっぱいにしたいバターの香り豊かなパンたち、幸せです。
❶日本産マグロ&桃
熟成されたような口溶けの良い赤身と、丸っと果肉の厚い桃の上にブラックペッパーのパンチが効いていて、ジューシーでパンチのある美味しさ。
この桃の分厚さ、凄くないですか。
❷茶碗蒸しのようなといわれたエスプーマ with 白ワイン
いくらがのり、シナモンがガツンと効いたエビのエスプーマ。シナモン好きには刺さりまくりのテイスト!
❸白身のコンフィー with 白ワイン
シャンパーニュソースがかかったこっくりとした風味は、どこか懐かしい日本の味噌のような味わい。大好きなアーティチョークもあしらわれたメニュー。
美味しいソースがフレンチの決め手。と思わされるフレンチらしい一品です。
❹ラム with 赤ワイン
弾けるようなぷるんとしたラム肉と、お隣のふわふわ濃厚ソースは、一緒に食べるそうですが、絶妙な味わい。こういうコンビネーションは本場、Theフレンチスタイルだそうです。なるほどね〜
⑤チーズ盛り合わせ
ワゴンで運ばれてきたチーズワゴンは13種ある中から好きな味を好きなだけ選べるシステム。しかもこちら、単品でも頼めるようでわずか900バーツという破格さ!これはマストで頼んで欲しいメニューです。
ちなみに右手前の白いチーズから半時計周りに食べていくよう説明され、
真ん中のソースやバルサミコのサラダ、ナッツやドライブフルーツ入りのフロヒテブロートは、普通に売って欲しいほどの絶品。
手を使ったからか、パンピューリのエッセンシャルオイル入りのフィンガーボールは、生き返るような素敵な香りで、パンピューリの良さを一層思い知らせれました。
ここでプレデザートにゼリーの上にローズマリーアイスとポメロがのったさっぱりスイーツ。ビターもありつつ酸味も強めで、大人っぽい味わい。
オレンジ、ナッツ、キャラメルのような芳醇な香りのデザートワインは10年ものという素晴らしさ。
❻アランデュカスのオリジナルのスイーツは75%のチョコレートを使用したマスカルポーネ、ビスケット、コーヒーが合わさった美味しすぎるケーキ!
中からとろっと出てくるコーヒーチョコレートのソースが、お腹いっぱいなはずの気持ちを飛び越えてするすると入っていきます。
店内が寒すぎて、温かい飲み物をオーダー。
おすすめされたのはバタフライパンダンティーだったのですが、
少しパンチが欲しくてLemongrass Gingerにしてみました。カップ&ソーサーも、薄い薄い陶器が美しいデザイン。
ここでさらに、〆のデザートが登場!75%のトリュフチョコ(中にカカオニブ?入り)と、大好きなココナッツのメレンゲのお菓子と、ココナッツとバニラのアイスかな。とってもボリュームのある素晴らしいコースでした。
毎日お得なハッピーアワー
先程、コースの最初に出てきたパンですが、なんと朗報!アランデュカスのレストランを利用せずとも、味わえてしまうお店があります。それがアイコンサイアムにあるGフロアにあるこちら
パティスリーとコーヒーが買えるブルー・バイ・アランデュカスのBAKERY BOUTIQUE。
毎日17時からパン類が25%オフで買えてしまうというハッピーアワーがあります。
100バーツちょっとで買えてしまうという、なんともお手頃に最高級な味が堪能出来てしまうという素晴らしいお店です!ちょっとした手土産にもいいですね。
まとめ
世界最年少で三つ星を獲得したアランデュカスが開いた待望のタイ・バンコクの店舗「ブルー・バイ・アランデュカス」。実はプロポーズの場所の候補だったよと以前明かしてくれた旦那さん。今回、思いがけずこんなに早くディナーデートが叶って嬉しかったです。6コースで3時間を越えるフルコース、店内が極寒だったことを除いてはロケーション、雰囲気、コース内容、サービスなどすべてが本当に最高の空間でした。最高級でありながら、手に届かなくはないお値段かつ、ランチやアフタヌーンティーもあるということなので、贅沢なひと時を過ごしてみて下さい。
Blue by Alain Ducasseの詳細
営業時間 | 10:00-22:00 |
TEL | 065 731 2346 |
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住所 | Unit L101, 1st Floor, ICONLUXE ICONSIAM Shopping Centre, Klongtonsai, Khlong San, Bangkok 10600 |
行き方 | BTSパンタクシン駅から専用の無料シャトルボート or BTSゴールドライン・ジャルンナコン駅から車で8分 |
SNS | HP / Instagram / FB |
地図 | Google Mapで開く |
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